表題番号:2015B-377 日付:2016/04/05
研究課題ヒト研究とマウス実験の融合による低用量曝露における発達神経毒性の評価尺度の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 掛山 正心
研究成果概要
発達期の環境要因が精神疾患の発症・増悪に寄与するという知見が集積されている。環境要因の中でも親子関係をはじめとした社会的生育環境が重要なことは言うまでもない。本研究では、我々がダイオキシン曝露影響の解明のために開発してきたマウス高次脳機能評価手法を用い、さまざまな遺伝要因や生育環境要因について検討してきた結果に関するメタ解析を行い、高次脳機能の健康な発達に影響を及ぼす阻害要因について検討した。その結果、脳全体の神経ネットワーク異常の結果として前頭前皮質機能が低下することが示唆された。脳全体の神経ネットワークを捉えるような構成的アプローチが必要であると考えられる。