表題番号:2015B-374 日付:2016/04/11
研究課題地域見守り活動と災害時要援護者対策に関わる個人情報の取扱いに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 扇原 淳
研究成果概要

高齢者や障害者など災害時に特に配慮が必要な者について,避難支援を円滑に行うために,市区町村が保有する情報の管理・共有が課題となっている.本研究では,1742の全自治体へのアンケートを行うことにより,その現状と今後の課題について検証した.平成25年災害対策基本法改正以前の取組状況としては,災害時要援護者台帳・名簿の整備状況は,約80%と高い水準にあったが,要援護者1名ごとの個別計画の整備済み自治体は半数以下となっていた.集約された情報が自治体内部に留まらず,自治会や消防・警察などの支援関係者間での共有や,また平常時の見守り活動への活用さなど,各自治体の取組には大きな片寄りがあることがあきらかとなった.