表題番号:2015B-362 日付:2016/04/11
研究課題多国籍企業の在日子会社とローカル事業環境のリンケージに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 長谷川 信次
研究成果概要
多国籍企業のグローバルなネットワークをテコに子会社のローカルな競争優位が構築され、それがローカル・リンケージを通して現地特有の資源や能力を獲得、子会社特殊的優位の形成を可能にする。その子会社特殊的優位が今度はグローバルな競争優位の源泉として、多国籍企業ネットワーク全体に貢献し、さらには本社や他の子会社の資源・能力とのシナジーにより強化され、当該子会社に還元する。本研究では、社内・グローバル/社外・ローカルの2つのネットワークをまたぐ非逐次的な因果モデルとして多国籍企業の子会社をとらえ、質問票調査で入手したデータ解析でこの因果モデルを記述し、在日外資系企業の子会社役割の形成要因を明らかにした。