表題番号:2015B-326 日付:2016/04/22
研究課題バクテリアシングルセルRNA-seqのためのドロップレットデバイスの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 竹山 春子
研究成果概要

細胞トランスクリプトーム解析には、細胞mRNAからcDNAを合成し、RNA-seqを実施可能とするための全転写産物増幅(WTA)の工程が必須である。本研究では、微生物に特化した1細胞WTA法を開発することを目的とした。具体的には真核細胞用のWTA技術を改変して、Poly(A)鎖配列を持たないバクテリアのmRNAからのcDNA鎖合成と増幅について検討した。この結果、従来法が必要とするmRNA量よりも少ない鋳型量から増幅cDNAライブラリーを構築し、次世代シーケンサーにてトランスクリプトーム解析を実施できる可能性が示唆された。以上より、今後細胞に対応するための基盤となる検討結果が得られた。