表題番号:2015B-304 日付:2016/04/06
研究課題裸の新生鎖を生細胞内に導入する方法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
研究成果概要
 本研究では、ペプチド鎖がpost-translationalに細胞質から小胞体に輸送される過程を解析するために、様々に設計したペプチドを「裸の新生鎖」として、生細胞に導入し、その輸送と局在を検出できる実験系の構築を試みた。  まず任意のペプチドを生細胞に導入できるようにするために、cell-penetrating peptide (CPP)をジスルフィド結合により目的のペプチドに結合させた。また、CPP部分および目的ペプチド部分には異なる蛍光基を導入した。 上記合成したペプチドを、HeLa細胞に投与し、共焦点顕微鏡で観察した。CPP-ペプチドコンジュゲートは効率よく細胞内に取り込まれた。また、細胞質内でジスルフィド結合は切断されCPPとペプチド部分が解離していることがわかった。