表題番号:2015B-287 日付:2016/05/06
研究課題極端紫外アト秒パルスによるナノ尖端の時間分解光電子分光法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 新倉 弘倫
研究成果概要

金属ナノ尖端から放出される光電子のアト秒時間分解分光を目指して、ア ト秒高次高調波と赤外レーザーパルスを用いた光電子分光装置を開発・改良した。これまで、プローブ用の赤外パルスが、高次高調波を発生させる赤外パルスと わずかに干渉することにより、低エネルギー側での時間分解測定が困難だったが、まずより取り扱いの簡単な希ガスを試料として、アト秒光学系と測定系の改良 を行った。その結果、希ガスや分子の試料において、z0エネルギーに近いところから数十eVの範囲において、数十アト秒の時間精度で、放出された光電子運動量分布をVelocity Map Imaging法で安定に測定することが可能になった。