表題番号:2015B-275 日付:2016/04/11
研究課題膜晶析装置を用いた尿路結石の工学的解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 小堀 深
研究成果概要
 近年、尿路結石症が問題視されている。尿路結石とは、尿路で生成し下腹部付近に激痛を生じさせる。さらに罹患率、再発率が非常に高いため、予防法や新たな治療方法を模索する必要がある。今までに、尿路結石の主成分はシュウ酸カルシウム(CaC2O4)であり、クエン酸に結晶化抑制作用があることが分かっている。そこで本研究では、RO膜を用いた膜分離装置を腎臓に見立てて疑似体液の濃縮を行い、CaC2O4結晶化に与えるクエン酸添加の影響を観察した。その結果、クエン酸添加により結晶形状が変化すること、および、粒径分布にも影響を与えることが分かった。