表題番号:2015B-270
日付:2016/05/06
研究課題ブタジエン分離用ゼオライト膜の創製
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 松方 正彦 |
(連携研究者) | 先進理工・応化 | 助手 | 酒井 求 |
- 研究成果概要
1,3-ブタジエンはブタジエンゴムの原料に用いられる重要な基礎化学品である。本研究ではブタジエン分離用FAU型ゼオライト膜の開発を行った。FAU型ゼオライト膜中の交換カチオンを種々に変化させることで、1,3-ブタジエン分離に適したカチオン種の探索を行った。アルカリ金属元素や、アルカリ土類金属元素、その他の金属(Cr, Mn, Fe, Co, Cu, Zn, Ag, In, Sn)について検討を行った。アルカリ金属土類元素やその他の金属に交換したFAU膜は、いずれも分離係数がほぼ1であり、選択性を示さなかった。一方、NaからCsに交換したFAU膜は探索したカチオン種の内、最も高い選択性= 2.63を示した。