表題番号:2015B-250 日付:2016/04/11
研究課題奥行き感変容手法により異常歩行を再現する模擬患者のデザインとその教育利用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 上杉 繁
(連携研究者) 理工学術院 助手 堀内 智貴
研究成果概要

中枢神経疾患者において,環境の視覚的な変化に起因する歩行障害を,健常者においても非侵襲かつ安全に擬似体験するための方法に関する研究である.対象物への距離感に変容が生じるという患者の報告を踏まえ,両眼視差を操作することによって奥行き感を変化させる装置をこれまでに開発し,本研究では装置の効果について検証を行った.さらに,装置利用時の身体動作への影響を調査するために,主に下肢の関節角度を対象にしたゴニオメータ,全身を対象にした三次元位置センサ,特定の部位に焦点あてた三軸加速度センサおよび表面筋電位測定装置を同期計測する実験システムを構築した.また,患者世界を擬似体験することの応用方法についても調査を行った.