表題番号:2015B-248 日付:2016/05/05
研究課題粒径の幅が極端に大きな土砂からなる河床上の流砂現象の解明に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 関根 正人
研究成果概要
本研究では,極端に広い粒度幅をもつ材料により構成される河床に注目し,上流側から供給されてくる砂礫の量ならびに質の違いに応じて,河床がいかなる動的平衡状態に達するかを明らかにした.河床材料は,一般に,移動しない大礫(L粒子),掃流砂として移動する砂礫(M粒子),浮遊砂として移動する砂あるいはシルト(S粒子)の三つの粒径集団に分けられることから,ここでは各々の集団をひとつずつの大きさの材料で代表させることにし,M-S粒子の供給量ならびにその体積比率などを系統的に変化させた一連の実験を行った.その結果として,動的平衡状態の河床が5段階に整理されることがわかり,その河床の鉛直構造が明らかになった.