表題番号:2015B-230 日付:2016/05/02
研究課題近代建築と関連資料の一体保存に向けた基礎研究 ー旧帝国ホテルの図面整理を通してー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 助手 本橋 仁
(連携研究者) 工学院大学 教授 大内田 史郎
(連携研究者) 早稲田大学 名誉教授 中川 武
研究成果概要
本研究は、旧帝国ホテルの解体移築時の調査を通して、「様式保存」の検証を行う。この「様式保存」は、博物館明治村の初代館長でもあった谷口吉郎氏(1904-1979)により提唱された保存理念である。旧帝国ホテル中央玄関の移築に際し用いられたこの概念は、いかなる具体的方法が実践されたのかについて省みられてこなかった。本研究は、この「様式保存」の解明を、実例をもって、その時代的背景とともに考察を行うことで、日本における近代建築の保存理念の特異性を明らかにしようとするものである。
研究初年度に当たる2015年度は、主に早稲田大学中央図書館所蔵の明石信道資料と、移築に伴う解体材料と復原材料を対象に、その概要把握と分析を行った。