表題番号:2015B-226 日付:2016/04/11
研究課題微動測定に基づく地震被害集中推定法の高精度化に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 前田 寿朗
(連携研究者) 理工研 招聘研究員 井口道雄
(連携研究者) 理工研 招聘研究員 安井譲
研究成果概要

本研究では,高密度微動測定を用いて地盤構造を推定し,地震時の予防的防災措置を講じることを最終目的とする.2015年度には,2014年神城断層地震において地震被害の集中の見られた長野県白馬村を対象とし,高密度の微小アレー移動測定を行った.半径90cmの三角形微小アレーにより堀之内,田頭,三日市場の各地区でH/Vスペクトルおよび分散曲線の分布を求めた.分散曲線を波長に対して求めて平均S波速度分布を推定した結果,被害の集中した場所では周辺に比べて低速度であることが示された.地震観測点での分散曲線と表層厚の関係を用いて,分散曲線とH/Vスペクトルピーク振動数から被害集中地域の表層厚の推定を行った.