表題番号:2015B-201 日付:2016/03/08
研究課題マルチエージェントシステムにおける分業の創発による協調促進の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 菅原 俊治
研究成果概要
本研究では、高度な推論や直接の情報交換を最小限に抑えながらも適切な分業を創発させ、効率性を狙うことにある。本期間では、提案してきたアルゴリズムについて、(1) 環境に障害物、特に複雑な形状の障害物を含むときの影響、(2) 通信可能範囲に制限を導入したときの分業創発への影響を調査した。課題(1)では、おおむね分業は進むが、到達に時間がかかる場所が発生し、収束が遅くなる課題が見つかった[3]。課題(2)では、通信範囲を限定しても性能に大きな低下は発生しないが、頻繁に作業すべき地点が通信不可能であるとその影響を受け、効率の低下が観測された [1]。これらは新しい知見として、今後の研究課題とする。