表題番号:2015B-184 日付:2016/04/05
研究課題翼面上に突起させたMEMS梯子形熱線プローブによるPA駆動流速の同時多点計測
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 手塚 亜聖
研究成果概要
翼面上に発達する境界層の速度分布を計測手法として、MEMS技術で微細な熱線プローブを多数製作し翼面上に突起させて多点同時計測を行うことを考案した。この計測手法の実現可能性を調べるため、MEMS熱線プローブを製作し、風速を計測することを目的とした。
熱線部はコスト低減のため、従来のタングステン比べ安価なアルミを使用した。熱線の抵抗が一定となるように回路を組み定温度型熱線コントローラを作成し、吸い込み式風洞に入れて風速を変化させ校正実験を行った。しかし最良のものを用いた場合でも、校正曲線と測定値の差が最大24%と精度が高くない状況である。今後は、測定精度向上策の検討が課題となる。