表題番号:2015B-100 日付:2016/04/05
研究課題果実の光合成装置の特殊性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 園池 公毅
研究成果概要
果実の表面の光合成は葉の光合成とそれほど変わらないが、ソラマメの鞘の中の豆などのように、莢に覆われて直接光があたらない部分の光合成装置はかなり特殊である。今年度の本研究においては、このソラマメの種子の光合成の特殊性が、莢を持つ果実一般に普遍的なものであるのかどうかを検討した。スナップエンドウの莢の透過率は、ソラマメの莢の場合に比べて高く、内部の種子はより明るい環境にあることが推測される。実際にスナップエンドウの種子の光合成を解析した結果、ソラマメでもスナップエンドウでも、種子は葉とは異なる光合成が見られるが、その違いについては種間差があることが明らかとなった。