表題番号:2015B-096 日付:2016/03/16
研究課題東アジア地域における小学校英語教育に関する国際的比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 小林 敦子
研究成果概要

2015年には、英語教育の授業見学及び教員調査を、①天津市実験小学校、②吉林省朝鮮族居住地域の中学・高校、③雲南省少数民族地域(ナシ族)の小学校、以上の3地域で実施した。

天津市実験小学校は、天津では有数の進学校である。すべて英語を使っての授業で、英語構文を使っての頻繁なペアワークや、レベルの高い英作文教育が行われていた。

一方、現在、少数民族地域においても、家庭の条件が良い児童・生徒は、都市部の学校に進学する。そのため、農村部の学校に残された児童・生徒は、出稼ぎ者の子どもたちが多く、英語学習にも、あまり学習に意欲を感じられない生徒もいる。英語教育が中国における教育格差を強化しているという実情がある。