表題番号:2015B-050 日付:2016/04/10
研究課題保険契約の構造的特性の再検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 大塚 英明
研究成果概要

1 2015年度・研究成果について
 本特定課題の研究テーマに関連し、以下の論文を発表した。
a) 「アメリカ傷害保険事故論の混迷と傷害保険の事故概念(2・完)」
損害保険研究77巻2号31~72頁(損害保険事業総合研究所、2015年8月)
b) 「人身傷害死亡保険金の帰趨-保険法における人身傷害条項の立ち位置-」
保険学雑誌630号271~289頁(日本保険学会、2015年9月)
c) 「傷害保険契約における疾病要因の作用-形成期のアメリカの判例理論を手がかりとして-」
生命保険論集193号1~45頁(生命保険分化センター、2015年12月)

2 イギリスへの研究出張について
 本年度の特定課題研究費のかなりの部分を使って、2015年11月12日より18日までイギリスへの調査出張を計画した。ところが、到着翌日の11月13日にパリでテロ事件が発生し、当初面談(インタビュー)を予定していた弁護士事務所のパートナー弁護士が、急遽パリに赴かなければならなくなった。さらにその翌日に面談を予定していたロンドン大学の教授も、家族の安否確認のためにパリに急行した。そのため、主たる目的である面談がいずれもキャンセルとなってしまった。ロンドンの高等司法研究所の図書館に寄ることはできたものの、必ずしも十分な研究成果を上げることができなかった。
*謹んで、同テロの犠牲となった方々のご冥福をお祈りします。

3 その他
 日本保険学会の九州、大阪の部会に数回出張参加した。テスクトップパソコン改装用に、SSDを1台購入した。