表題番号:2015B-004 日付:2016/04/29
研究課題米国新興メディアから考察する新しいジャーナリズムの形とジャーナリズム教育
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 高橋 恭子
研究成果概要

 日本では最近、安保法制報道などをめぐり、マスメディアが委縮し、ジャーナリズム本来の権力を監視する機能が弱体化しつつある。一方、コミュニケーション技術の発展により、ネット上では様々な情報サイトが出現しているが、玉石混交であり、何が真実で、何がそうでないかを判断することが一層困難になっている。米国においても、マスメディアのウォッチドック機能は衰えているが、それを補完する新たなメディアが出現している。とくに、リーマン・ショック以降、マスメディアが予算削減のために縮小化した調査報道に特化する非営利メディアが、質の高い情報を提供する。研究者は2015年4月に開催された第9回ローガン調査報道シンポジウム(カリフォルニア大バークレー校ジャーナリズム大学院調査報道プログラム主催)に招待された。同シンポジウムで討論された内容についてまとめる。