表題番号:2015A-071 日付:2016/02/25
研究課題大学ラグビー選手の脳震盪および頭部打撃受傷回数と脳機能の関係
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 広瀬 統一
研究成果概要

本研究は脳震盪既往数と認知機能の関係について明らかにすることを目的とした。対象は大学生ラグビー選手448名とした。認知機能評価にはCogSportを用い、脳震盪様症状の既往歴数から対象者を脳震盪経験無し(113名),既往歴1~3回(218名),既往歴4回以上(137名)に群分けして測定値を比較した。その結果、単純・選択反応時間、長期・短期記憶課題の4項目において1~3回群よりも>4回群は反応時間が遅延していた。このように複数回の頭部外傷既往者の認知機能が大学生の時点で遅延していることから、衝突系スポーツを行う選手に対して低年齢からの安全管対策立案,および継続的な頭部外傷と認知機能の関係についての検討が必要であると考えられた。