表題番号:2015A-057
日付:2016/03/28
研究課題減数分裂における染色体交叉の意義の解明と不稔不妊性との関連
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 准教授 | 佐藤 政充 |
(連携研究者) | 先進理工学部生命医科学科 | 助手 | 新井邦生 |
- 研究成果概要
- 我々はすでに減数分裂の際に微小管が染色体配置を起こし、これによって染色体交叉の状態でも安全な染色体分配を促していることを発見してきた(Kakui et al. Nature Cell Biology 2013)。その際に微小管がどのように脱重合するかという点に焦点を当てて観察をおこなっている。その結果、当初予想されたキネシンKlp5/6ではなく、別の微小管結合タンパク質Dis1およびDam1が重要な働きをすることが分かった。現在はこれらの変異体を用いて、減数分裂特異的な微小管による染色体移動の分子原理を追究している。また、本研究では人工ミニ染色体を用いて、これが減数分裂でどのように振る舞うかも観察し、染色体の本数とそれが減数分裂に与える負担についても検証しているところである。