表題番号:2015A-039 日付:2016/02/22
研究課題RC部材内に生じる鉄筋腐食成長過程の3次元可視化とその維持管理の高度化への利用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 秋山 充良
研究成果概要
 本研究は,X線によりコンクリート内の鉄筋腐食の状態を撮影し,鉄筋の非腐食域の境界を捉えるためのディジタル画像処理方法などを検討した.具体的には,腐食量と腐食の分布が既知の鉄筋をコンクリート中に埋め込み,その状態をX線撮影し,ディジタル画像処理方法の違いがX線撮影画像から予測される鉄筋腐食量の精度に及ぼす影響などを検証した.次いで,電食にて劣化させたRCはり部材のX線撮影を行い,鉄筋質量減少率の不均一さの程度や形成過程を観察した.また,鉄筋質量減少率とコンクリート表面に表れる腐食ひび割れ幅の関係,さらには,部材内部の鉄筋質量減少率の空間的な変動と曲げ耐力の関係などに関する基礎資料を得た.