表題番号:2014S-190 日付:2015/04/10
研究課題教育における不平等生成メカニズムの実証的解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 助教 松岡 亮二
研究成果概要
社会経済的状況よって異なる意識・選択・行動――教育不平等の再生産メカニズムを,大規模データの分析を通して実証的に検討した。小学生の縦断データ分析では,文化資本の相続を実証した。高校3年生のデータを使用したマルチレベル媒介分析では,生徒水準だけではなく学校水準における社会経済的地位が,進学期待を媒介して学習行動に繋がっていることを明らかにした。社会調査データによる研究では,個人の教育意識が居住地区の大卒者割合と関連していることを示した。最後に,教員データを分析し,教員の職務満足度の学校間格差に生徒の社会経済的地位が関連していることを明らかにした。