表題番号:2014S-163 日付:2015/04/10
研究課題古代日本における外交使節の入境経路と在地勢力による独自外交の展開に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 柿沼 亮介
研究成果概要

律令制以前の在地勢力の動向や独自外交のあり方について、朝鮮半島南部から九州にかけての地域について検討し、律令制下における外交使節の発着地・入境経路との比較を行い、玄海灘沿岸地域と朝鮮半島南部との交流のあり方について、現地調査を行った。さらに、そうした北部九州の勢力が、ヤマト政権の権力が強化されていく過程においてどのようになっていったのかということについて検討したところ、胸肩氏と大王家との関係や、鞠智城の設置目的についての分析から、外交使節の入境経路と在地勢力の活動には、密接な関係があるということが明らかになった。