表題番号:2014S-162 日付:2015/04/10
研究課題特殊拍の学習メカニズムに関する実証的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語教育研究センター 准教授 木下 直子
研究成果概要

 本研究は,日本語の特殊拍を学習する際,音声情報が脳内の心的辞書にパターンとして保持されるのか,単語ごとに保持されるのかを縦断的に明らかにすることを目的とした。中国の大学で日本語を専攻する中国人日本語学習者7名を対象に,大学入学3か月後と2年後の大学3年時に特殊拍(長音・促音・撥音),リズム型,単語の種類(既知語・未知語・無意味語)を考慮した調査語54語の読み上げ調査を同じ手順で行い,その音声データを日本語音声専門家に5段階で評価してもらった。その結果,全体的に伸びが見られていること, 2回目には全体的にリズムの習得度の伸びが見られていることリズムをパターン別に学習することが明らかになった。