表題番号:2014S-088
日付:2015/04/07
研究課題小舞土壁の構造耐力を向上する塗付け各層の組み合わせおよび塗付け方法に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 助手 | 山田 宮土理 |
- 研究成果概要
伝統土壁構法の構造耐力を向上するため、土壁を構成する塗付け層の組合せおよび塗付け方法の影響を検討した。土壁の抵抗要素を模擬した試験体のせん断加力実験を行なった。
その結果、塗付け各層の組合せによって、荒壁層の表裏のはく離が先行する場合と、荒壁層と中塗層の層間におけるはく離が先行する場合が確認でき、後者のほうが、荒壁層内部の損傷は少なく、大変形時まで荒壁層が粘り強く抵抗する傾向が明らかとなった。
また、荒壁土の塗付け方法は、間渡竹が荒壁層をこじることによる抵抗に影響を及ぼすことが明らかとなり、塗付け方法の改善によって荒壁層の抵抗力を向上できる可能性が示唆された。