表題番号:2014S-064 日付:2015/04/10
研究課題昭和初期の地方都市における野外教育実践の史的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 大学院教職研究科 講師 野口 穂高
研究成果概要

本研究は、昭和初期の地方都市で実践された野外教育の分析を通じ、当時の小学校が地域性を基盤に展開した野外教育の独創性を探ると共に、昭和初期の野外教育の実践状況を総体的に捉え、その特質や史的意義を究明するものである。以上の目的を明らかにするため、本研究では、北海道、長崎県、千葉県を中心に資料収集をおこなった。この結果、特に資料を多く収集することができた函館市の「林間学校」に焦点化して研究を進めた。検討の結果、函館市においては、当時流行していた身体虚弱児童向けの林間学校が実践されていたが、開催地である五稜郭や周辺の寺社仏閣などの史跡を利用して、郷土に関する野外学習が展開されていたことが明確になった。