表題番号:2014S-051 日付:2015/04/10
研究課題20世紀アメリカ文学におけるトラウマとしての奴隷制度
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 講師 和氣 一成
研究成果概要

研究成果としては、米国における資料収集と継続的な資料精査、および早稲田大学ジェンダー研究所に於ける口頭発表がある。本研究は20 世紀アメリカ文学のテキストを対象として奴隷制度の歴史と表象、その記憶の表象の問題を「トラウマ理論」に立脚して探究していく長期的プロジェクトの一環である。主な目的は以下のとおりである。① 奴隷制度の表象、その歴史化のプロセスを「トラウマ」理論の下で捉えなおす。② 従来奴隷制度とは無縁な作家とされてきたF. Scott Fitzgerald についての研究では、Tender Is the Night においてその重要性を指摘する。2014年7月には早稲田大学ジェンダー研究所に於いて口頭発表を行ったが、今後はこの口頭発表を論文としてまとめあげていく計画である。