表題番号:2014S-050 日付:2015/04/07
研究課題安山岩質マグマの噴火様式決定過程-新燃岳2011年噴火の例-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 講師 鈴木 由希
研究成果概要
新燃岳2011年噴火の最盛期を対象に火道でのマグマ上昇の進化と噴火様式の関連を研究した。準プリニー式噴火の軽石並びに火口蓄積溶岩の石基結晶を解析した。石基結晶度はマグマの上昇速度を反映するが軽石と比べ溶岩で高く、石基結晶度が高い程“みかけ密度”も高い。すなわち火道での上昇速度が遅いほど脱ガスも進み、噴火が非爆発的になる機構が働いていた。準プリニー式噴火は約12時間の噴火“静穏期・休止期”を挟んで3度起きた。 活動再開直後の堆積物には“みかけ密度”“石基結晶度”が高い粒子が含まれる。これらは噴火の静穏期・休止期に低速で上昇し脱ガスも進んだマグマに由来し、直後のイベントで集中的に放出された。