表題番号:2014S-008 日付:2015/02/19
研究課題20世紀前半のイタリア思想史における多様な「近代」観の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 助教 千野 貴裕
研究成果概要
本研究は、20世紀前半のイタリアを代表する思想家、B・クローチェ、A・グラムシ、P・ゴベッティの「近代」概念を比較検討するものであった。申請者は、彼らが、それぞれの近代理解をファシズムに対置することで、可能だが実現していない様々な近代イタリア国家の可能性を探ったことを明らかにすることを目的にした。グラムシの近代観については、近刊の共著書のなかで一部明らかにできた。また今後出版される予定の論文においても成果を発表する予定である。クローチェとゴベッティの近代観については、時間と史料の制約から十分に研究が進まなかったものの、今後引き続いての課題としたい。