表題番号:2014K-6288 日付:2015/03/09
研究課題碑刻・絵画資料の収集・分析による12-14世紀中国華北・江南宗族の比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 准教授 飯山 知保
研究成果概要
 本研究の目的は、これまで「宗族」研究で主な研究対象となってきた江南地域との比較研究を行うことにある。具体的には、華北の先塋碑と地下墳墓の彫刻、そして祠堂(華北での家族墳墓に相当する、江南での祖先祭祀の中心的施設)とそれに附随する文物を総合的に比較し、その双方向的な影響を分析したうえで、従来の地域的な研究の枠組みを取り払う形で、より通時的・超地域的に、多様な「宗族」がいかに形成され、現在の地域間格差につながっているのかが明らかとなった。