表題番号:2014K-6255 日付:2015/04/01
研究課題Genusの割り当て規則の研究(外来語の名詞を中心に)
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 教授 岡村 三郎
研究成果概要

ドイツ語には文法上の範疇としてGenus(「文法上の性」、以下Genusと記す)が存在する。ドイツ語の母語話者は名詞へのGenus割り当てを間違うことはない。それは割り当ての規則が存在し、それをドイツ語話者は無意識のうちに、または意識した形で自分の文法の中に持っているからである。

本研究においては外来語の名詞がどのようにGenusの割り当てを受けているかを具体的に確認した。外来語へのGenus割り当ての規則の中で最も一般的とされているのは「外来語は意味的に対応するドイツ語単語のGenusをもらう」というものである。

しかし日本語からの外来語を具体的に調査し、第二の割り当て規則として、意味的に近い語のグループは同じGenusを持ちやすいという傾向、そしてその割り当て規則の重要性を確認できた。