表題番号:2014K-6243 日付:2015/04/08
研究課題運動学習中に提示したフィードバックの脳内処理に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 正木 宏明
(連携研究者) 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 博士課程2年生 丸尾祐矢
(連携研究者) 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 修士課程1年生 松橋拓努
研究成果概要

本研究では,エラー関連陰性電位(error-related negativity: ERN)の振幅値と運動学習との関係を調べた.まず,パフォーマンスモニタリングに及ぼす動機づけの効果を明確にする実験を行った.参加者に,罰条件と無罰条件下で空間ストループ課題を遂行してもらった.罰条件ではエラー反応の1秒後に不快音(90 dB)を随伴させた.その結果,ERNよりもエラー陽性電位(error positivity: Pe)のほうが振幅増大は顕著だった.金銭報酬・罰と異なり,不快音を罰として随伴させた場合には,動機づけの効果はPeに強く反映されることが示唆された.そこで運動学習課題での検証では,不快音ではなく金銭報酬・罰を操作し,異なる学習課題下でERN振幅値を評価した.