表題番号:2014K-6216 日付:2015/04/30
研究課題PCCS トーンにおける明度、彩度の物理量と心理物理量の相互作用に関する再検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 斎藤 美穂
研究成果概要
本研究では、明度と彩度を複合した概念であるPCCSトーンを用いて心理的な明度、彩度空間と色彩印象次元の関連を検討することを目的とした。刺激はPCCSにおける12トーン、5色相および5段階の無彩色を用いた。これらの刺激は上記の単色と、配色として組み合わせたトーン、色相、無彩色の4パターンを用いた。評定方法は印象評価として15形容詞対で構成された7段階SD法および明度、彩度の心理物理量の2項目をVASによって評価した。これらの関係性について共分散構造分析を用いてモデル化を行ったところ、心理的な明るさとあざやかさは独立しておらず、双方の変数に共通するより高次な概念が存在することを示唆した。この概念を使用することにより、物理量と心理値との対応関係の定義を示すことができた。