表題番号:2014K-6205 日付:2015/03/10
研究課題刑事立法と刑法の基本原則に関する予備的・比較法的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 准教授 仲道 祐樹
研究成果概要
 本研究課題において、研究代表者は、児童ポルノの刑事規制に関するスイス刑法改正の経緯を調査した。
 調査の過程において、児童ポルノのダウンロード行為の処罰に関するスイス連邦最高裁判所判決が、スイスにおいて厳しい批判にさらされていること、および2013年の刑法改正が、ダウンロード行為の刑事規制をめぐる問題を実践的に解決するものであることが明らかとなった。
 研究代表者は、同判決をめぐるスイスの議論を網羅的に分析し、スイスと同じ轍を踏まないために日本の立法者が児童ポルノ法の改正にあたって留意すべき点を抽出した。