表題番号:2014K-6202 日付:
研究課題社会労働運動の日米関係史の事例研究―ベトナム戦争を巡る日米運動関係の分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 篠田 徹
(連携研究者) ニューヨーク大学歴史学科 博士候補生 幸田直子
研究成果概要

 この研究は、ベトナム戦争をめぐる日米の社会労働運動の相互関係に注目した。日米の社会労働運動は第二次大戦前後を通じて、共闘や連合等組織間関係を必ずしも発展させてこなかった。これは、そうした関係がよく見られた環大西洋地域の社会労働運動史と比較した場合特徴的である。他方日米を含む環太平洋の社会運動史では、人的関係や運動メディアを通じた情報共有と影響関係の不均衡が目立ち、その分析には従来の組織中心の運動史の手法では不十分である。この研究ではベトナム戦争時の日米の社会労働運動関係を事例に、関連資料を収集し環太平洋型の運動関係史における分析手法の開発を行うための基礎作業を行った。