表題番号:2014K-6195 日付:2015/04/10
研究課題金属ナノ粒子を用いたポリマーナノコンポジット材料における 絶縁特性への影響解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 情報生産システム研究センター 助手 飯塚 智徳
研究成果概要

絶縁特性試験評価として,ナノシリカ粒子を混合した試料に対し,金属ナノニッケル粒子を追加混合したハイブリッド材料(金属/有機/無機-複合)の絶縁性と電磁シールド特性の付与への可能性を評価した.

耐部分放電特性(PD)試験での表面劣化深さ比較では,これまでに得られているニートエポキシ試料(印加時間120 時間)20 µm程度のものが,ナノNiを追加混合させた試料では40 µm程度となり,耐絶縁性へは2倍程度の深さとなり,ナノシリカ試料(16 µm)の3倍の深さとなった.また,誘電率比較では,ニートエポキシ試料の誘電率(1 kHz) はε= 3.56 に比べ,SiO2 (12 nm3 wt%)でのε= 3.68に比べ,金属粒子(Ni 500nm)を3 wt%混合した試料では,ε= 3.75程度となった.