表題番号:2014K-6186
日付:2015/04/07
研究課題稼働中蓄電池システムの劣化診断手法研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 | 教授 | 犬島 浩 |
- 研究成果概要
- 稼働中蓄電池システムの劣化診断手法研究
1.背景
産業用途に使用されている蓄電池のうち、工場電気設備において主流は鉛蓄電池である。ここでは制御弁式据置鉛蓄電池の稼働中蓄電池システムの劣化診断手法研究を検討する。
2.方法
蓄電池劣化の程度は、内部抵抗と密接な関係があることが知られている。実際に運用されている現場における約3年間の内部抵抗測定データである。時間-周波数解析手法である短時間FFT解析を試みたが、同様に区別できなかった。
3.結果
時間-周波数解析手法、連続ウェーブレット変換を適用した。結果はよくなかった。そこで、離散ウェーブレット変換に解析手法を変更した。その結果、劣化状態の特徴的変化を検出することができた。
4.結論および今後の課題
実用化に向け、再現性の定量評価を行っている。解析結果から最適スケール値を決定する必要がある。以上、本研究成果は、稼働中蓄電池システムの劣化診断手法として有効であり、蓄電池の診断手法として期待できるものと考えられる。