表題番号:2014K-6178 日付:2015/04/10
研究課題大質量星の進化の総合的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山田 章一
(連携研究者) 沼津工業高等専門学校 教授 住吉光介
(連携研究者) 福岡大学 准教授 固武慶
研究成果概要
 今年度は主にニュートリノ輸送を記述するボルツマン方程式を差分化して数値的に解くコードの開発を行った。特に、慣性系と物質の局所静止系をハイブリッドに扱い、特殊相対論的効果を全て近似なしに扱う方法を新たに提案した。また、非相対論的な3次元バージョンのコードを用いて、コアバウンス後の原始中性子星から外層へのニュートリノ輸送計算を物質の運動を固定して行い、一般にray-by-ray近似は角度ごとのコントラストを強調しすぎる傾向があることを示した。
 この他にも、星の回転平行形状を得るためのラグランジュ変分法を用いた新しい定式化を提案したのに加え、大質量星連星における超新星爆発が伴星に与える影響も数値的に調べた。