表題番号:2014K-6158 日付:2015/04/10
研究課題コラーゲン3重らせん上の生物活性部位を特異的に認識するRNAアプタマーの取得
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
研究成果概要

本研究ではまず血液凝固にかかわるvon Willebrand因子によって認識されるⅢ型コラーゲン上のエピトープ(GPRGQOGVMGFO,O4-水酸化プロリン)に対するRNAアプタマーを取得することを目指した。当該配列を含むコラーゲン様3重らせんペプチドを化学合成し、それに結合するRNAin vitro SELEX (Systematic Evolution of Ligands by EXponential enrichment)法により得ようとした。しかし、サイクル途中で結合分子の増幅ができなくなり、目的のRNAアプタマーの取得には至らなかった。

そこで、天然の未変性I型コラーゲンに結合するRNAアプタマー群をまず取得し、その中から有用なものを再度選択する方法に切り替えた。コラーゲン分子に対してSELEXサイクルを繰り返した結果、コラーゲンに対して有意に結合力が上がっているプールを得た。