表題番号:2014K-6156
日付:2017/03/23
研究課題ボロン酸と糖との反応のメカニズム解明のための基礎研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 石原 浩二 |
- 研究成果概要
- フェニルボロン酸およびその誘導体とD-fructoseの反応を水溶液中で速度論的に測定した結果、何れの反応系においても反応は二段階であった。一段階目の反応は、過剰のD-fructoseの濃度とpHに依存したことから分子間反応であると考えられるが、二段階目の反応は変化が小さ過ぎて特定は困難であった。そこで、2位に置換基をもつためD-fructoseの三座配位が阻害されると予想される2-メチルフェニルボロン酸および2-イソプロピルフェニルボロン酸を用いて、D-fructoseとの反応を1H NMRにより詳細に検討した。その結果、二段階目の反応は、D-fructoseが二座配位した錯体から三座配位の錯体が生成する分子内反応である可能性が高いことがわかった。