表題番号:2014K-6135 日付:2015/02/18
研究課題量子情報通信のためのケイ素-空孔対ダイヤモンド単一光子源の作製
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 谷井 孝至
研究成果概要

集束イオンビーム装置を用いて単結晶ダイヤモンド薄膜にSi原子を打ち込み、Siと空孔からなる色中心であるSiV-センタを作製し、ドースと生成収率との関係を明らかにした。その結果、照準した位置に共焦点顕微鏡分解能以下の位置精度でSiV-センタの発光スポットを形成できること、1スポットあたり20個のSi原子を打ち込むと、生成収率15%SiV-センタが生成されること、形成したスポットの中に単一のSiV-センタも存在すること、単一SiV-センタが単一光子源として機能すること、および、長時間の熱処理を施すとイオン注入で形成されたSiV-センタの輝度も十分に高いことを見出した。