表題番号:2014K-6124 日付:2015/04/13
研究課題第二種吸収式ヒートポンプ用高温吸収器の流動, 伝熱特性評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 齋藤 潔
研究成果概要

本研究は,第二種吸収式ヒートポンプの吸収器の伝熱性能を実験と解析により明らかにしようとするものである.従来の吸収器は,冷凍サイクルとして用いられたため,吸収溶液は4050℃程度で伝熱管外表面を流動していた.これに対して第二種吸収ヒートポンプでは,150℃程度の吸収溶液が伝熱管外表面を流動するため,伝熱特性が大きく変わり,機器の過剰設計や性能不足といった問題を引き起こす.

 そこで,吸収器の要素試験により,溶液流量を16kg/min,溶液温度を60℃から160℃まで,広範囲に変化させて熱伝達率を測定した.また,この実験結果から,Nu数が0.031.0程度までの広範囲に吸収器の伝熱性能を予測可能な伝熱評価式を構築することができた.