表題番号:2014K-6090 日付:2015/03/25
研究課題第一次世界大戦期のニューヨーク市における市民性教育論議とその実践
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 佐藤 隆之
研究成果概要

本研究の目的は、第一次世界大戦期のアメリカのニューヨーク市における市民性教育をめぐる論争と、それに基づいて行われた市民性教育の実践について検討することにある。市民性教育の論争については、コロンビア大学における連続講演の中で、ドイツ式の国家主義的市民性教育論、アメリカの特異性を強調する反ドイツの民主主義的市民性教育論、ドイツの国家主義とイギリスの自由主義を合わせた折衷案的な市民性教育論などが提起されたことを明らかにした。市民性教育の実践については、ホーレスマン・スクールで主に社会科を担当したハッチを対象として、市民性教育の授業の概要や特徴、全米市民性教育委員会における功績などに考察を加えた。