表題番号:2014K-6073 日付:2015/02/10
研究課題農村地域における中高年者の物理的・心理的ソーシャル・キャピタルとQOLの関連の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 福川 康之
(連携研究者) 早稲田大学文学研究科 修士課程二年 小野口 航
(連携研究者) 桜美林大学 教授 新野直明
研究成果概要

 本研究では、農村部在住の中高年者約1,000名に対する質問紙調査と、彼らの居住地域に関してインターネットの地理情報システム(GIS)から得られる地理的情報とを組み合わせて、対象者の地域住民に対する信頼感や互恵的感情(ソーシャルキャピタル:SC)を規定する要因の検討(研究1)、および、SCと生活の質(QOL)との関連の検討(研究2)を行った。この結果、研究1では住民のSCが、現行の行政区分よりも旧来の農業集落を単位として形成されている可能性が示された。研究2では、中年者によるネットワークへの参加が低い地域では、ネットワークへの参加がかえって高齢者の精神的健康を損なう可能性が示された。