表題番号:2014K-6066 日付:2015/02/11
研究課題高度技術・情報環境による共生社会の構築可能性に関する社会研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 土屋 淳二
研究成果概要
 本研究では,「感性価値創出型」生産システムの地場産業化の実態を把握し,グローバル化において空洞化し衰退し続ける産業集積地の社会経済的問題に対して,感性産業が地域産業構造の転換に果たす役割とその振興政策としての有効性を検証することを目的としている.従来の経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代工業化の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす「過剰社会」から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向する,今日のマクロ社会趨勢を「感性」概念による近代価値のパラダイム転換として理論的に省察することが要請されている.