表題番号:2014K-6048 日付:2015/04/13
研究課題「ブダペスト裁判」(1949年~53年)が英洪関係に与えた文化的影響に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 渡辺 愛子
研究成果概要
本研究課題は、冷戦初期にハンガリーのブダペストで起こった英米人のスパイ容疑逮捕をめぐる裁判記録およびメディアの動向を分析することによって、この事件が当時のイギリス・ハンガリー間の国際文化交流の現場にどのような影響を与えることになったのかを解明することを目的とした。夏季にイギリス公文書館および大英図書館での史料収集と研究を行い、このブダペスト裁判においてイギリス民間人Sandersがブリティッシュ・カウンシルを国家的スパイ集団と名指しで非難した詳細が明らかとなり、結果的に、これが当時の英洪外交関係・文化交流に、少なからず衝撃を与えていたことがわかった。