表題番号:2014K-6043 日付:2015/03/23
研究課題戦国時代における兵糧と戦争経済の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 久保 健一郎
研究成果概要
 本特定課題では、軍記物の検討から、近世には兵糧についての認識が定型化され、これが兵糧についてのイメージを固定させることに大きく関連していることを知りえた。また、これまで検討していた北条・今川・武田等の東国大名に加え、西国の代表的戦国大名である毛利における兵糧を検討した。その結果、兵糧を重要な柱として、戦争に規定され、また戦争をも規定する経済体制=戦争経済が、戦国時代に重要な役割を果たしていたことを、あらためて明らかにした。また、この戦争経済をもたらす戦国社会の経済状況は、あらゆる階層にわたる困窮の影響とともに、戦時における活況などもあることを明らかにした。