表題番号:2014K-6036 日付:2015/04/13
研究課題アメリカ最高裁判所のアファーマティブ・アクション判例の展開についての研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 宮川 成雄
研究成果概要

 連邦最高裁判所が、2014年に下した判決、Schuette v. Coalition to Defend Affirmative Action (2014)について検討した。この判決は、ミシガン州が2006年に州憲法を改正してアファーマティブ・アクションを禁止したことについて、これが連邦憲法修正第14条の平等保護条項に違反するかが争点となったものである。連邦最高裁は合憲判決を下した。ここでの問題は、人種的少数者の政治プロセスでの有効性である。即ち、州憲法でアファーマティブ・アクションを禁止することは、人種的少数者に越えがたいハードルを課すことになるのではないかということである。