表題番号:2014K-6014 日付:2015/04/29
研究課題企業・金融法制のあり方とsustainability
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 上村 達男
研究成果概要
10年間のCOE研究「企業と市場と市民社会」を通じて、企業法制、金融法制がそれぞれの国において、その社会や規範意識と深く結びついていること、例えば株主保護を論ずる場合でもその株主が市民である場合と、国家や王族、怪しいファンドである場合とでは評価が同じということはありえず、要は株主の属性を問わない議論は空虚である。こうした理論研究を通じて、真に人間の顔をした法学である人間の学としての会社法学を提唱してきた。こうした方向性の正当性は日々確認されつつあるように感じている。持続可能社会は開発と人間の関係を見直す議論であるが、人間にとって危険な巨大リスクの一つが金融リスクであることを確認し、それを持続可能社会法学の一環として認識しつつある。