表題番号:2014K-6012
日付:2015/04/12
研究課題中国国営ニュースサイト「人民網」「新華網」の研究~日本のニュースサイトとの比較
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 大学院政治学研究科 | 教授 | 瀬川 至朗 |
- 研究成果概要
中国共産党機関誌「人民日報」と国営通信社「新華社」はそれぞれ「人民網」と「新華網」というニュースサイトを開設している。今回、両サイト幹部にインタビュー調査を実施した。明らかになったのは、両サイトともに、「党の喉と舌」と表され中国共産党の宣伝・広報に徹してきた中国伝統メディアの傘下にありながら、大衆の関心とアクセス数を意識したビジネスモデルを追求し、独立性の高いネットメディアとして運営されていることである。経営面では年3億~1.5億元の黒字だ。課題としては、経営的に人民日報や新華社からの独立性を確保しながらも、政治的には党・政府の統制を強く受けており、ネットビジネスモデルの転換に制約がかかる可能性があることであろう。